よくレジデンスに2ヶ月滞在した成果(影響)という言い方をするが、実際、到着から制作をスタートさせるまでは数日しか無い。
僕の作品は1点にある程度時間がかかるので、到着後即、展示場所決定→展示場所計測→パネルの大きさ、位置の割り出し→パネル制作となる。
そこまでの行程で滞在する神山町自体が影響することは無い。
何かの影響を受け、即それを反射で返すのは難しい。
僕が四国にきてすぐに「うまいうどんを作る」と言ったり大阪で「うまいたこ焼きを食べさせる」と言ったらそれは単に「かぶれ」の様な気がする。
挑戦や経験として受け入れる事は重要だけれど、それを「影響」として消化するのはとても長い時間がかかるものだとおもう。
僕が今阿波弁を使うわけにはいかない。
それは失礼すぎる。
それよりも、僕は今僕が持つスキルで、今までの僕の制作をする事で、どうしても変わってしまう所が影響なのではないかと思う。
自分の描いてきた物をレジデンス中に練磨させること。
その行程で起こる差異が例え小さなものであっても、それこそが影響と言えるような気がする。
単なるスナップを造るわけにはいかないし、それを求められているとも思わない。
でも、僕自身が作品の色彩を決める際に、展示する空間だけでなく、都市という物自体にも影響を受けていたことが解るし、それはとても重要な事だと思う。
