今回のアートワークスでの展示は作品を床面に水平に展示している。
ギャラリーは二階にあるので、階段を上り空間に入ると左方にある窓に向かって画廊の床面積の半分程を絵画で埋めている。
当然なぜ床に置くのかという質問を受けるので返答。
アートワークスギャラリーは南方に向かって一壁前面がガラスになっている。
朝から自然光が射し、お昼頃からは直射光が画廊内を横断する。
夕方以降になると外光が落ち、空間内にあるタングステンライトのオレンジの光になる。
それらが一刻一刻と変化し常に一定の光で無い空間であることが特徴だ。
美術館やギャラリーではあまり直射光で作品をみる機会は少ない。
作品の保存等が主な理由であるが、僕自身が制作している時に、窓から刺しこむ直射光で見る絵の具の美しさはハッと目を見張る。
人口の光と太陽の光は光量が段違いなのだ。
制作者や購入者の家で、作品は直射光も浴びるし夜は当然照明が当たらないだろう。
その中である絵画も絵画であるから、それらは絵画の一側面でもあるのだ。
今回2週間の展示でもあるので、自分の作品だしそんな(美術的には)危ない展示も良いかなと思っている。
また、夜に外光が落ちタングステンのみで観るのも、絵画自身がしっかり見えて美しい。
外光がある時間はどうしても光ってしまうので、すべての絵の具を見ることは難しい。
日中は光を透過していた窓も今度は鏡の様に会場内も光を反射して作品の対岸に反転した作品が写るのもまた面白いと思う。
絵画を見る際に必ず空間が見えているものである。
空間を考慮しないで「絵画」はありえ無いのではないかと思っている。
