具体的に空間に即すためにしているのは、まず画廊空間を計測し、模型を作る。
僕が自分で持っている空間認識力はとてもあいまいで、例えばメインに見える壁が大きく見えたり、背後にある壁が見えていなかったり、換気口が思った以上に大きかったり。
それなので、なるべく正確に測った空間を30分の1位に再現し、その中でパネルの大きさを決めている。
その模型の中でいろいろな大きさや壁にパネルを置く状況を試し、良いと思った展示のパネルを制作する。
F100号、150号と言った既成の大きさの作品を作らない理由は、その大きさで自分が制作する理由が無いからだ。
市販されているキャンバスがどこまであるのか分からないのだが、例えばFサイズで300号まであり、SM、0、4、6、8、10・・・と数えても30種類以下位の数(未確認です。)になるのではないかと思う。
その種類の中で空間を構成すると言うのはあまりに不自由ではないだろうか?
「この壁の広さなら100号4枚は入るな。。」という発言って変じゃないか?
自分の作品の質を変化させるのは難しい。
展示空間も大きく変えるのは難しい。(ここに柱をつけてとか出来ないし。)
ならば一番自由なのはパネルなのではないかと考えたのだ。
そんな理由で毎回模型作ってパネルを割り出している。
(100号で描く事を否定しているわけでは無いです。あくまで僕に理由が無いだけ。)
既成のパネルで展示する人も模型を作ることはオススメします。
とても良いですよ。いろいろ。面倒だけど。
「空間に即した絵画」というのは僕のまず最初に作品を描く時のモチベーションというだけなので、それで出来た作品がそこの空間でしか成立しない訳ではない。
例えばロスコチャペルの作品やオランジェリーのモネの作品を別の空間で美しく展示することは可能なはずだ。
それらは絵画展示のの一可能性(結論?)なだけで、絵画はいろいろ楽しめる物だし、僕も今回の自分の作品も別の空間でどのように見えるのか興味がある。
絵画は楽しいなぁ。
