毎回大きい絵を描いていると言われるのでそれについて。
絵画が絵画の質ごとに持つスケールがあると思う。
僕は丸い斑紋を重ねてゆく事で絵画を描いているのだが、自分の絵画が例えばF100号の大きさでたくさんの絵画と共に均等に並んでいたらおそらく観劣りすると思う。
これは僕の絵画が僕よりも映えて観える作品よりも劣っているという事と同等の事ではなく、その作品自体がもつ(観え易い?伝わり易い?)大きさというのがあると思う。
空間や鑑賞者の身体感に比べて作品が大きいほうがより自分の作品を理解してもらえると判断して大きい絵画を制作している。
また、大きくないと言えない事という物もある。
よく人に言う際に例えて言うのは、「蛇口から流れる水道水を見せて滝を連想させるのは難しい」という事だ。
ある程度大きな作品になると、観る部分よりも体感する部分の比重が大きくなる。
大色面に対峙する感覚はやはり体感してからでないと得られないし、それがまたとても大切な感覚になると思う。
構図なども、大きいから成立する構図、小さいから成立する構図がある。
小さなドローイングから起こした大作がイメージと違うということは良くある事で、隙間が空間や間、面などになるので、意味あいが変化する。
大きな作品の方が冒険した色彩や構図に柔軟に対応してくれると思う。
