通常、美術作品の展示状況はホワイトキューブに近い状態である。
作品によって、考え方によって色々あるにしても、新しく出来上がる美術館等の展示場がその考え方に基づいている事は確かであろう。
ホワイトキューブは、空間に要素(色彩とか構造物とか歴史の重みや味とか)が無く、かつ明るいと言うのが前提条件として挙げられる。
程度の差こそあれ、ある程度その方向に向かっているというのが現状である。
今回僕が作品を展示する「寄井座」はそれらの要素と全く逆の方向にある。
歴史があり、劣化が激しく、要素が多く、かつ暗い。
大正築のトタン張り。毎日箒で掃いても次から次へと土壁が落ちてくる。
天井一面が劇場当時に設置された商店街店舗広告で埋められている。
照明ナシ、外光を取り入れる窓も天井高約5mに対して1,7mの所までしかない。
全てが僕の基準としていた物と逆の方向にある空間で、絵画で、1ヶ月強の時間で、何が出来るのですかね。。
