絵画とインスタ


絵画とインスタレーションは根本的に名前がついている状況が違う。
名前の分岐する位置が違う。

僕はよくインスタレーション寄りの作家だと言われるのだが、絵画や彫刻では物体として目に見える塊の最小単位が絵画や彫刻自体である。
だけどインスタレーションでは岩だったりガラスだったり糸だったり小物、服、照明……という物そのものが空間を作る要素になり、それによって出来る空間を作品として見せる。
僕は絵画を制作しているが、空間も同時に見せる仕事をしている為に、絵画を使ったインスタレーションという認識をされているのだと思う。

しかし絵画というもの自体に空間を造る要素が含まれている。というか、空間の中にしか絵画が存在しないので、そもそも空間を意識するしかないと考えている。
空間を造る表現はインスタレーションであり、確かに空間を造っているのだが、インスタレーションの「素材」の部分(岩、ガラス、糸、etc.)と「絵画」がこの場合等価になる。
「インスタレーション」のほうが「絵画」よりも大きなカテゴリーを指す言葉なのだ。
動物で例えるならインスタが哺乳類、絵画が人間やチンパンジーに相当する。

空間の要素が含まれているのだから、その空間を込みで制作している。
絵画を良くするために筆を駆使するでしょう?また素材も選ぶでしょう?
全くその延長上に僕にとっては空間があるという感じ。

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