間とノイズ


絵画は人生に関係の無いものなので、それがある事自体が奇跡的な事。
だからこそ真剣に携わらないといけない。

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昨年のM-1は笑い飯が優勝した。
「9年連続決勝の舞台」という振りと、昨年の「チンポジ」の振りを落とした形だ。
しかし、鑑賞者の「慣れ」って本当に恐ろしい。
どうしようもなくお笑いというものに慣れてしまったという感覚が演者にも鑑賞者にも自分にもあって恐かった。
今年で終わりにしたのはとてもすごい引き際だ。

お笑いコンビ、おぎやはぎが自身のラジオで準優勝のスリムクラブの事を話していて、「営業に出たらスベるだろうね」と言っていた。おぎやはぎ自身も間をとるタイプの芸なので、さらに長い間を必要とするスリムクラブに対して心配をしているようだ。
営業のようにノイズの多い場所では、「間」に対して観客も状況も待ってくれないと言う。
時間を取っている間に赤ちゃんが泣き出したり、誰かが話し始めたりするので、その間が壊れてしまうらしい。
同様に、屋外でも風が間を流してしまって散逸するので向かないとのこと。
「屋根ありの限定された空間」では爆笑をとれるだろうと締めていた。

この話、絵画も相当似ている。
特に間を造った絵画や空間は、多くのノイズにあっさりと壊される。
京都の寺院で襖に描いてある絵などは、一人で部屋に通されて、主人を待つあいだなどに対峙したらめちゃくちゃ染み込むんだろうなぁと思う。中高生が修学旅行のガヤガヤで体験出来る寺の情報量なんて相当低いと思う。
あまりにも人が多かったり、野外イベントなどではもう眼も当てられない事もある。

その脆弱さも感動の一端なんだけどね。