「描かれた作品から、芸術的な香りや感覚的な表情でその人の直観力と人間性によって獲得したイメージを単的に第三者に訴えることは、画家という専門家でなくても伝えうるものである。例えば日曜画家でも立派な芸術性を示し得るし、また幼年期の作品からも、あるいは原始民族の遺品からでも、その直観力の素晴らしさや単純素直な表現力に目をみはらされることはしばしばある。人みな各々に天与の資質を持つとすれば、ことさら作家と何の区別もないわけである。あえて作家といい画家ととなえるのは、それなりに、その仕事に専門的な技術と作品に持続性を示す能力のあることであって、しかもその内に秘められた技術的責任を担う実際があるからである。」(寺田春弌『油彩画の科学』より)
すごい文章だなぁ。。
作家の領分は作品の質の恒常性と技術の確保。
そして責任しかない。
