絵空


空間に対峙して作品を作る場合、大まかに2つの角度から作品に対してアプローチできる。
作品から出来る空間と、空間から出来る作品。
作品から空間を造るのであれば、そのフォーマットはある程度どこでも通用する。
空間からアプローチするとその作品によって出来た空間はその空間でより力を出す。
作品側から造る方が、空間に対するフォーマットを事前に作成することになるので、比較的オールマイティーにどこでも空間が造れる(作り易い)。
逆に空間からから造ると例え同じ様な展示を違う場所で行っても、モロさが露呈する場合がある。(そのモロさはその作品が「その作品自体」になってしまうと言う様な露呈の仕方が多いと思う。絵が絵になる。素材が素材になる。と言った様な。)
でも、空間に即するってそういうことでもあると思うし、別に良いと思う。どちらも一長一短。

ただ、鑑賞、評価する側がそれを混同してしまったら、作家の本当の意図が見え難くならないかね?
作家がどの様に見せたいかでは無く、作家がどの様に見ているかと言う意味で。

作家側も当然自覚すべきだろう。
ある条件下「絵画」というフォーマットの作品がそれだけで持っている空間の大きくて強い事を。
どこまでそこに負ぶさってしまって良いのだろう。