森と筆


街中、適当な道を散歩する。
そこで方角を失い、道に迷う。

でも、それは怖くない。

森の中で道に迷う。
まわりに何の気配も無い。

これはとても恐怖だ。

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絵画を描くのは森を歩くことに近いかもしれない。
森は自然で、自制が利かない。本気だから怖い。

何処かで誰かと待ち合わせする時に、それが電車や車で到達できるのならば、安全だし時間も大体読める。
でも、もし目的地の手前に道の無い森があったら、時間通りたどり着く約束は出来ないでしょう。

制作はその森に整備された道を造る事ではなく、そのままで、自分の能力で抜け出る事が目的になるような気がする。