事前プログラムではなく、学習プログラムで考える。
火星探査機は事前に降り立つ土地の地図をインプットしてから判断するのではなく、降り立った現地で判断しながら移動するという、現場処理する電子知能で動くらしい。
そうでないと膨大な処理時間がかかってしまい、判断に時間がかかりすぎるようだ。
例えるなら、虫のような認識方法とのこと。
作家もキャンバスの上では事前にプログラムがあるのではなく、現場で判断する虫知能で制作を進める。
絵画の画面は未踏の地だ。
見越せる先はたかが知れている。
昆虫は未踏の地に降り立った際に反射的に状況を把握して選択する。
上下があれば上へ行くと決めているやつもあれば、湿度や影の方向に進むやつもあるだろう。
とりえず当てられた状況から常に判断して考えられる最善地を踏むように努力する。
作家はキャンバスの前でそのように進むことしかできない。

