視界


通常目を開いていれば、そこには何かしらの像が結んでいる。
像が結んでいる事を認知することを「観える」といい、その観える範囲を視界と言う。
ただそれ以外にも人は視界を持っている。
例えば誰かの顔を思い出すとき、どこかの地図を参考にする時に目が開いているのに像がどこかに結ばれている。その像の濃度や引き出され方は各々全て違うのだろうが、その視界をも踏まえて目の前の物を観ているのだと思う。
目では作品を観ていても、もう一つの視界で今晩のおかずを考えていたら、それは実質的には観ていない。双方同じ視界、もしくは像を結ばない方の視界を忘れる、もしくは像を結ばない方の視界で観えている物に関連する事柄の像を結ぶ。
それ位を「観ている」と言うのだと思うし、またそうせねばならないのだと思う。
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