地図


資生堂個展会場に作品のドローイングを置いた事で、
「綿密に計画しながら制作しているのですね」
と何人かに言われた。
ドローイングを見る限り、情報に乏しいので誤解を招いたかもしれないが、僕はほとんど行き当たりばったりに制作している。
画面に絵の具を載せながら考える事が大半を占めている。
「ドローイング」と「画面」は全く違うというのが最大の理由だ。
それでは何故合間々々にドローイングがあるかと言うと、画面全体図を見られるのは画面を写し取った紙の中だけだからである。
ドローイングは作品の「設計図」では無く、作品の「地図」の様な物で、作品の後にあるものだ。