なんとなく犬について考えていたら、「ぬ」のつく動物って他にいないと思った。
ヌーっているけれど、日本語ではなく外音を表記しただけなので却下。
そうすると、ぬえ(鵺)って空想の動物くらい。
そういえば、「ぬ」ってなんだか暗い感じがする。
否定の意味に使用されるからかな?
奴と書くと奴婢(ぬひ)・奴僕とかに使用するので、相手を自分より下にみる時に使用されるようだ。
(なんだかそこらに)「居る奴」とかで「いぬ」かな?
でも、この奴を「ぬ」と読む使い方は名詞の前にくる事が多くて、後ろでは守銭奴みたいに「ど」になりそうなんだよね。。
人を見下して「お前」ということを「うぬ」というから、それがなまったとか。
犬は元々人間に社会性を依存しているので、つねに下っ端っぽいから、ありえるかも?

そこで犬の名前の起源を調べると、
「いぬ(犬・狗)」 (1)鳴声からワンワンのワがイに転じたか。(2)外来語か。あるいはイナル(ウナル)の語幹イナの転か。(3)遠くからでも飼い主のもとへイヌル意。(4)イは、イへ(家)の約音エの転。ヌは助詞。もしくは「イヘ(家)・ヌヒ(奴婢)」の約、(5)イヌル、即ち家に寝る義。(6)イネヌ(寝) の意。(7)イヌは犬、エヌは犬の子で混同している。(8)古語のエヌから転じ、エヌは「犬」の別音Yenである。

僕の説は(3)と(4)に似ているけれど、「うぬ」の転は無いみたい。
例えば犬が歩いてきたら、「お前はどこからきたの?」というニュアンスで接すると思う。「あなたは」という感じよりも「お前」という一段下の感覚が近いと思うので、「うぬ」の転型は説得力がある気がするけれど。。

ここまできて、「たぬき」も「ぬ」が使われている事に気がつく。
たぬきも何だか暗さをまとっている気がする。

たぬきの語源は「手貫(てぬき)」という篭手の原料になったので、それが転じてたぬきという、魚をさしみと呼ぶようなものだった。
アニメのコナンでジムシーが飼っている豚は「ウマソー(美味そう)」という名前。

ちなみに、一般的な鳥の名前の中には「ぬ」がつくやつはいない。
新明解国語辞典の中で、ぬが最初につく名詞は、鵺、糠、ぬた、布、沼、ぬるで、位しかない。(「縫い針」などは「縫う」という動詞+「針」なので却下。「抜き糸」や「塗り箸」なども同様)
この中では特に「ぬ」が暗いイメージは無い。「鵺」、「沼」に暗さを感じるが、これも主観にすぎないか。。

日本語ではかなり「ぬ」は使い難い言葉なのかと思われたのだが、沖縄語では「命【inuchi】ヌチ」や「〜の」という助詞を「〜ぬ」と言うように「の」の変形として「ぬ」はよく使われる。(「島人の」を「シマンチュヌ」と言うように。)
また、アイヌ語でも「 ヌイ – 炎」「ヌプ – 野原」「ヌプリ – 山」「ヌペ – 涙」というように、「ぬ」の扱いにそれほど暗さを感じないどころか、重要なものに積極的に使用している感もある。

「ぬ」にハードルを感じているのは、日本語の中でも標準語/東京方言に限られるのだろうか?

疲れたからおしまい。

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作業。
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